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Symptom

大腸カメラ検査に関連する症状

大腸カメラ検査に関連する症状の一覧

下痢

下痢

下痢は、水分の多い便が何度も出る状態で、その原因はさまざまです。一過性の急性下痢と、2か月以上続く慢性下痢に分けられ、冷えや暴飲暴食などの生活習慣から、アレルギー症状や感染症、炎症性腸疾患、大腸がんなどの疾患まで、広範囲にわたります。健康な人の便に含まれる水分量は60~70%程度であり、何らかの原因で水分が増えると、軟便や水様便といった症状が現れます。食あたりなどで急性の下痢が起きた場合は通常数日で収まりますが、原因によっては3週間以上続き、慢性下痢となることもあります。重要なのは、慢性下痢の原因が感染症や炎症性腸疾患、大腸がんなどの疾患である可能性があるため、早めに医師の診察を受けて適切な治療を行うことです。

便秘

便秘は、「本来体外へ排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されています。排便の頻度には個人差があり、「何日間出ないから便秘」や「どのくらいの量が出ないから便秘」といった具体的な基準は存在しません。一般的には週2回以上の排便が1か月以上続く状態を指すこともありますが、排便回数だけでなく、身体的な症状や不快感も考慮されるべきです。

慢性的な便秘は大腸がんのリスクをわずかに上昇させる可能性があります。便秘が大腸がんのリスクを増加させる主な理由は、長期的な便通の遅延、慢性的な炎症、大腸の運動低下などが挙げられます。

しかし、便秘が直接的に大腸がんにつながるという確定的な証拠は限られています。大腸がんの発症にはさまざまな要因が関与しており、遺伝的な要因や生活習慣、喫煙、肥満などもリスクを増加させることが知られています。

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血便

血便は便に赤い血が混ざっている状態で、出血が大腸や肛門などの下部消化管から起きている場合があります。大腸からの出血は暗赤色に、肛門からの出血は鮮やかな赤色になります。血便の症状に加えて、下痢や便秘、発熱、痛み、嘔吐、残便感などが同時に見られる場合は、重篤な疾患が潜んでいる可能性が高いです。
血便は大腸との関連性が深く、異常な出血の量が認められる場合には胃や大腸に潰瘍や腫瘍ができている可能性があります。また、食道静脈瘤や大腸憩室からの出血、大腸の炎症なども考えられます。特に短期間に何度も多量の血便が見られる場合は、命にかかわる緊急事態が潜んでいる可能性があるため、速やかに医療機関での相談が必要です。

しぶり腹

しぶり腹とは、便意があっても便が出ないという特徴的な症状で、潰瘍性大腸炎の一症状として挙げられます。潰瘍性大腸炎が進行すると、これらの症状に加えて発熱、体重減少、貧血などが現れることもあります。ただし、適切な治療によりこれらの症状を抑制できれば、患者は健康な人とほとんど変わらない日常生活を送ることが可能です。

体重減少

体重減少は、癌や特定の疾患の進行によって引き起こされる可能性があります。がんが進行すると、がん細胞が成長し、栄養を奪うことがあり、これが意図しない体重減少の一因となります。特に何もせずに急激な体重減少が見られる場合や、十分な食事をしているのにもかかわらず体重が減少している場合は、大腸がんや他の悪性新生物の進行が懸念されます。体重減少が見られる場合は、医療機関で詳細な検査と診断を受けることが重要です。

重量の確認

腹痛

腹痛と大腸の関連性は、さまざまな消化器疾患によって引き起こされる可能性があります。下腹部の痛みは小腸や大腸に異常がある場合によく見られ、具体的な疾患としては、胃腸炎、過敏性腸症候群、虫垂炎、腹膜炎、憩室炎などが挙げられます。これらの疾患では発熱や便通異常(便秘や下痢など)が伴うことが一般的です。
一般的には便秘が多いですが、中には炎症が原因で腸の動きが悪くなる場合もあります。逆に、排便して腹痛が変化する場合もあり、便秘が原因であれば排便できると痛みが楽になります。ただし、急性虫垂炎など、排便しても改善しない場合もあるため、症状の詳細な検査が重要です。正確な診断には、症状や病歴に対する的確な問診や触診が不可欠であり、必要に応じて腹部超音波検査や大腸内視鏡検査(大腸カメラ)などの検査が行われます。

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